ゆるんでいく日々

心理カウンセラー原口実紅のブログ

身体症状と心理療法(2)臨床の中でぶつかった疑問

神奈川・湘南の心理カウンセリング、心理療法FAPでのトラウマ治療

こんにちは!大嶋信頼先生開発「心に聞く」&「FAP療法トラウマ治療」専門の心理カウンセラー原口実紅です。

 前回の記事の続きです。

臨床の中でぶつかった疑問

クライアント達の主訴の中には「痛み」や「体の不調」といった身体症状を含んでいることがある。
クライアントによっては精神症状に負けずとも劣らず、身体症状が人間性回復への大きな障害になっている場合もある。だから、臨床の中で「何が困っていますか」と問いかけると、身体のことが出て来るのだ。
身体的苦痛から解放されてこそゴールと感じるケースもある。そうなってくると、その痛みが「真に心因性」だったと仮定しても、心理療法だけでそのゴールに到達するのだろうか?と、どこか不安に思う私がいた。

例えば、私のような慢性の腰痛は、心因性とも聞く。だが、なぜ心理療法で精神的な課題が解決したのに私の腰痛は完治しなかったのだろう?
やはり身体のことには、また別の何か治療が必要なんだろうか?
やはり器質的な問題があるのだろうか?

 

クライアントのつぶやき

そんな中、違うクライアントから同じような話を連続して聞くことがあった。

長年腰痛で苦しんでいるクライアントからは「自分の中に抑圧された怒りがまだあって、この痛みはそこからきているのでは?」と伺い、またある病気で苦しむクライアントは「この病気も、気持ちや心が関係しているのではないか」とおっしゃっていた。
また別のクライアントからは過去の入院について「私が学校に行きたくないから病気を悪化させたのかもしれない、私が望んだんじゃないか、と思うことがある」など、とにかく自分を苦しめる身体症状(疾患含む)は「どこからくるのか?」と言うことと「心から来ているのではないのか?」という話だった。

しかし何れの話もクライアント本人が「そうだ」と確信を持っているというよりは、確信を持ちあぐねてはいるけれども私の見解を求める、というニュアンスだったと思う。

このような発言をクライアントから聞く中で、

  • 心身相関のメカニズムについて知りたい
  • 身体的不調に心理的アプローチで効果を出す方法は今のままでいいのか?

ということが、気になって来た。

 

ちなみに前述の言葉がクライアントから出た時にどうしたかというと、私は基本的にカウンセリング中はあらゆる見解を捨てるスタンスなので、そういう時は「心(無意識)に聞く」という手法を使う。
そして無意識の答えを必要があればクライアントにお伝えするようにしているが、今回の場合「そうだ、心因性だ」と言われることもあれば「自分の願望で病気を発病させることはない」という答えが返って来ていた。

その時は、身体症状や疾患の中にも「心に原因があるものとないものがある」という意味なのかと思ったが、違った。のちにこの答えの真の意図を知ることとなる。

 

左右に移動する腰痛

腰痛で苦しむクライアントのことと、自分自身に続いている腰痛のことが、気がかりだった。特に自分の腰痛はパートナーにマッサージをしてもらう時に「おかしい」と言われたことが引っかかっていた。痛む場所が、日によって右だったり左だったり、どちらか一方のみなのだ。
「身体の歪みで左右どちらかが痛くなるのなら、歪んでいる一方のみが毎回痛くなるはずなのでは?日によって気まぐれに右、左と痛む場所が移動するのはおかしい」と指摘され、それもそうかと納得したので少し調べてみようと思った。

そこから知ることになったのが、サーノ教授の「サーノ博士のヒーリング・バックペイン: 腰痛・肩こりの原因と治療」と「心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム」と言う本の存在だ。
リハビリ科の臨床医が、孤軍奮闘で患者の腰痛や背痛を治していく。その効果の高い、斬新な治療法について、必要な理論や知識が全てまとまっている。ただの腰痛本ではなく、心身症、身体相互関係にまで注目した意欲作である。

この本が非常に面白く、また臨床のヒントに満ちていて、思わぬ見つけ物となった。

 

次回、本を読んだだけで、痛みがなくなった!へ続く…

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